「バズらなくていい」と決めた日から、仕事が変わった

バズを追いかけていた頃の自分

正直に告白します。

私、かつてはバズることを本気で狙っていました。

フォロワーが増えれば仕事が来る。インプレッションが上がれば認知が広がる。そう信じて、毎朝起きたらまず「いいね数」を確認して、「なんでこの投稿バズらなかったんだろう」と首をひねる日々を過ごしていました。

トレンドのハッシュタグを調べて、バズりやすい時間帯に投稿して、「これ、バズりそう」な切り口で文章を書く。そういうことに、エネルギーの大半を注いでいた時期があります。

今思うと、完全に本末転倒でした。


バズっても、何も変わらなかった

そんなある日、本当にバズったんです。

ちょっと尖った意見を書いた投稿がきっかけで、インプレッションがいつもの10倍くらいになって、フォロワーも一気に数百人増えました。「やっと来た!」と思いましたよ。本当に。

でも——。

問い合わせは来ない。来ても「無料で相談できますか?」ばかり。フォロワーは増えたのに、売上はゼロ。むしろ変な人に絡まれるストレスが増えた分、マイナスな気すらしました。

「あれ、バズったのに何も変わらなかった」

その現実を突きつけられたとき、私はようやく気づいたんです。バズるということは、「誰でもいいからとにかく多くの人に届ける」ということであって、「自分のクライアントになってくれる人に届ける」こととは全然違うんだと。


「バズらなくていい」と決めた転換点

転換点は、ある中小企業の社長との出会いでした。

製造業を営む、ちょっと不器用だけど職人気質の社長。SNSなんてやったことないし、「自分みたいなおっさんには関係ない」と思っていたその方が、私のある投稿を読んで連絡をくれたんです。

その投稿は、バズとは無縁でした。でも、製造業の採用難について私が感じていることを、飾らず、「気持ち」を乗せて書いた文章でした。その社長は「あなたの言葉が刺さった」と言ってくれた。

そのとき思ったんです。私が本当に届けたい人は、この社長みたいな人だ、と。バズって100万人に届けなくてもいい。この人みたいな社長10人に、ちゃんと届けばいい。

その日から、発信の方針をガラッと変えました。「バズらなくていい」と、自分に宣言したんです。


ターゲットを絞った発信に変えたら、何が起きたか

方針を変えてからやったことはシンプルでした。

  • 製造業・中小企業の社長に向けて書く
  • 採用・集客・社長自身のブランディングについて、自分の言葉で語る
  • トレンドより「この人が今悩んでいること」を優先する

フォロワーの増加スピードは、正直落ちました。でも——問い合わせの質が、まるで変わった。

「採用に困っている」「社長である自分をどう打ち出せばいいかわからない」——そんな、まさに私が力になれるご相談がくるようになったんです。しかも「らっこさんの投稿を読んで、もうお願いしたいと思っていました」という状態で来てくれるから、初回の打ち合わせが、ほぼそのまま契約に向かう感覚。


「1000人のファン理論」——コアファン100人でビジネスは成立する

「1000人の真のファン」という概念をご存知でしょうか。クリエイターやビジネスオーナーが、1000人の熱狂的なファンさえ持てれば食っていけるという考え方です。

私が実感しているのは、それよりさらに小さいスケールの話です。コアなファンが100人いれば、中小企業向けのコンサルビジネスは十分成立する。

10万人のフォロワーに薄く届けるより、1000人に深く届けて、100人に刺さる方が、ビジネスとしてはよっぽど強い。SNSのKPIを「フォロワー数」から「自分のクライアントになり得る人に届いているか」に変えた瞬間、発信のやり方も評価の仕方も、全部変わります。


結論:SNSは「広く届ける」より「深く刺さる」が正解

バズること自体を否定したいわけじゃない。ただ、バズることを目的にしてしまうと、届けたい人に届かなくなるという逆説が起きる。これが、私が身をもって学んだことです。

SNSで大事なのは、「誰に届けるか」を決めること。それだけです。誰に届けたいかが明確なら、言葉は自然と変わります。少ない発信でもちゃんと仕事になります。

「バズらなくていい」と決めた日から、仕事も、SNSも、何より発信することへの心地よさが、全部変わりました。

もしあなたも今、バズを追いかけることに疲れているなら——一度、その目標を手放してみてください。案外そこから、本当に届くべき人との出会いが始まるかもしれません。

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