フォロワー1万人なのに、仕事の依頼が来ない現実
「フォロワーが1万人いるのに、全然仕事につながらないんです……」
SNSのコンサルをしていると、こういう相談を受けることが本当に多い。
一方で、フォロワーが500人しかいないのに、毎月安定して仕事が来ている人もいる。
この差はいったい何なのか。私はずっとその答えを探してきた。そして今は、はっきりと言える。数字の問題じゃない。「誰に届いているか」の問題だ、と。
フォロワー数という「見た目の数字」の罠
フォロワーって、いったい何者なのか。
フォローボタンを押した瞬間は興味を持ってくれていたかもしれない。でも、その後も毎日の投稿を読んでいるかどうかはわからない。あなたの商品やサービスにお金を払ってくれるかどうかも、全くわからない。
フォロワーは「潜在的な聴衆」に過ぎない。フォロワー数は、あくまでも「届いた可能性がある人の数」。ビジネスに直結する数字ではない。
「ファン」と「フォロワー」の違いとは
私が定義するファンとは、「あなたという人間を理解し、応援し、行動してくれる人」のことだ。
ファンはあなたの投稿を見て「いいね」を押すだけじゃない。コメントを書いてくれる。友人に「この人、面白いよ」と紹介してくれる。新しいサービスが出たら「待ってました」と買ってくれる。
フォロワーは数字だけど、ファンは関係性だ。
1000人が来る大きなイベントと、100人の熱狂的なファンが集まるライブ。どちらがアーティストの活動を長期的に支えるだろうか。答えは明らかだ。大人数の「なんとなく来た人たち」より、「絶対に来る100人」の方が、持続的なエネルギーを生む。
コアファン100人が生み出す経済圏
コアファン100人が動き出したときの力は、想像以上に大きい。
口コミが起きる。 ファンはあなたのことを自然に人に話す。広告費ゼロの最強の集客だ。
紹介が生まれる。 信頼度が高いから、紹介からの成約率も上がる。
リピートが続く。 ファンはあなたから何度も買う。単発のお客さんではなく、長期のパートナーになってくれる。
私が知っているある中小企業の社長は、Instagramのフォロワーが300人ほどだ。でも、そのうち50人ほどの熱狂的なファンがいて、そこからの口コミと紹介だけで新規の取引先が毎月増えている。数字だけ見たら「弱いアカウント」に見えるかもしれない。でも実態は、誰よりも強いアカウントだ。
コアファンを作る発信の3つの特徴
1. 深さ
表面的な情報は、すぐに忘れられる。記憶に残るのは、その人の「思想」や「体験」や「視点」だ。なぜその仕事をしているのか。どんな失敗をして、何を学んだのか。そういう「深いところにある話」を発信するほど、共鳴してくれる人が増えていく。
2. 一貫性
ファンは、あなたの「らしさ」に惹かれてくれている。一貫したテーマ、一貫したトーン、一貫した価値観。それが積み重なって「このアカウントを見ていれば、自分の求めているものが得られる」という信頼になる。
3. 双方向性
コメントには丁寧に返す。DMをくれた人には誠実に答える。「あなたのことを見ていますよ」というサインを出し続ける。この手間こそが「フォロワー」を「ファン」に変える魔法だと思っている。人は、自分のことを見てくれている人を応援したくなる。
SNS運用の目標を、「フォロワー数」から「ファンの質」に変えよう
フォロワー数を追いかけるのをやめよう、と言いたいわけじゃない。でも、フォロワー数だけを目標にするのは、あまりに勿体ない。
本当に大切なのは、「あなたのことが好きで、あなたを支えてくれる人が何人いるか」だ。
その人たちが100人いれば、ビジネスは動く。口コミが広がる。仕事が生まれる。そして、あなた自身も発信を続ける理由を見つけられる。
あなたのSNSも、数字を増やすためのツールじゃなく、本当のファンと出会うための場所にしてほしい。それが、私がSNSで一番大切にしていることだ。


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